肉の大葉巻きや薬味、梅干しなど様々な料理に大活躍のシソ(紫蘇)。

家で栽培出来れば、いつでも使えるし買いに行く手間も費用もなくて嬉しいですよね。

そんなシソですが、栽培するには正しい知識が必要です。

見よう見まねだけではうまく育たないどころか、他の栽培中の食物をダメにしてしまいます。

まずはここでシソを立派に育てる第一歩を踏み出しましょう。

シソを植えてはいけない理由とその対策

シソを植えてはいけない理由

シソを植えてはいけない理由

・シソを植えてはいけない理由

  • 生命力が強く、他の植物を枯らしてしまう
  • 害虫が発生しやすい

【シソを植えてはいけない理由①】生命力が強く、他の植物を枯らしてしまう

シソは一度植えると庭の他の植物まで淘汰してしまいます。

それはシソの生命力・繁殖力がとても強く勝手にどんどん育つからです。

繁殖力の強さについてはこちらの動画が参考になります!

【シソを植えてはいけない理由②】害虫が発生しやすい

またシソを好んで食べる害虫も多く、ヨトウ類、アブラムシ類、ハダニ類などが発生して他の植物を食い荒らしてしまうという被害もあります。

発生しやすい害虫についてはこちらの動画参考になります!

・テントウムシダマシ
・アブラムシ
・ヨトウ
・ハモグリバエ
・バッタ

例えばテントウムシダマシを駆除するには、どうしても薬剤が必要です。

ただし、このポイントを抑えておけば植えてもOK

  • シソと他の植物を隔離して、こぼれ種がないようにする
  • コンパニオンプランツとして利用

こぼれた種が勝手に繁殖してしまうのを防ぐため、地植えなら他の植物と離して栽培したり間引いたり仕切りを付けたりして調整してください。

プランターや鉢植えで他の種と混ざらないように育てるのもおすすめです。

またコンパニオンプランツとして、シソと相性の良い別の植物と一緒に栽培するのも一つの手です。

お互いに相性の悪い植物どうしでは縄張り争いが起きてしまっても、相性の良い植物どうしならばむしろ共栄することができます。

シソの正しい植え方や時期(この方法なら植えてはいけないことはない!)

シソの正しい植え方

シソの正しい植え方

・シソの正しい植え方

  • 種を埋める前にしっかりと水に浸す
  • 浅く埋める
  • 肥沃な土を使う
  • 定植後の植え替えはしない
  • 根本と葉に水遣り
  • 半日蔭で育てる
  • 草丈が15~30cmになったら摘心・剪定をする
  • 収穫目安は草丈が30cmくらい

シソの種は水分を吸収しにくいため種を埋める前に1日ほど水に浸してください。

シソの種は発芽に光を必要とする好光性であるので、日光が届くように浅く埋めることが発芽のポイントです。

香りの良い食用向けにするのなら肥沃な土を使うことをおすすめします。

追肥は1ヶ月に1~2回程が目安となります。

移植に弱いので定植後の植え替えは基本的にしてはいけません。

シソは乾燥が苦手で常に湿った状態を好むため、根本だけでなく葉にも水遣りをしてください。

あまりにも日当たりの良すぎる場所では葉が大きく育ちすぎて硬くなってしまいます。

半日蔭で育てるのもシソを上手に育てるコツとなります。

株が15cm~30cmくらいになってきたら株の先端を摘心・剪定します。

そうすることにより脇芽が成長し、一株から多くのシソを得ることができるようになります。

草丈が30cmほどに育ってきたら下の方から順に柔らかい葉を摘み取って下さい。

その後も脇芽が出てきて繰り返し収穫することができます。

シソを植えてはいけないについてのQ&A

Q.大葉を食べすぎると危険?

A.問題ありません。大葉に含まれている成分はどれも体にプラスの効果を期待できるものです。βカロテンの影響で肌が一時的に黄色くなることはあります。

Q.大葉に毒性はありますか?

A.食べる分には毒性はありません。

ただし、皮膚に触れた場合にぺリルアルデヒドという成分によりかぶれることがあるので注意してください。

Q.シソを地植えした時の増えすぎを防ぎたいです。どうしたらよいでしょうか?

A.種がこぼれる前に間引く、仕切りを付けて隔離する、といったことが効果的です。

Q.育ちすぎて硬くなったしそはどうやって利用すればよいですか?

A.細切れにすると色々利用できます。

醤油に漬けて調味料に、クエン酸と混ぜてシソジュースに、千切りにしてご飯に混ぜるだけでも香りと共に美味しく味わえます。

Q.赤紫蘇と青紫蘇は一緒に植えてはいけない?

A.植えないことをおすすめします。

赤紫蘇と青紫蘇は一緒に植えると交雑して雑種ができ、その雑種が元の種よりも、香り、風味、色において質が落ちてしまうからです。

Q.シソの虫除けには何が効果的ですか?

A.ヨトウ類に対しては網目が2mm以下の防虫ネットで高い効果が得られます。

アブラムシ類、ハダニ類には「酢」を原料とした薬品の散布がおすすめです。

Q.大葉のベランダで育てる時に注意する点は?

A.プランターや鉢で育てる場合、常に乾燥させないでおくことが大切になります。

また、日光に当たりすぎると成長しすぎて葉が硬くなってしまうので、半日蔭に置くように気をつけてください。

Q.大葉を育てる時の日当たりはどうすればよいでしょう?

A.大葉は日当たりの良い環境で成長しますが、成長しすぎると葉が硬くなってしまいます。

かといって日当たりが悪くても香りや風味が落ちてしまうため、半日蔭で育ててください。

Q.しそは室内でペットボトルででも育てられますか?

A.種からではなく、少し成長した状態の葉からであれば育てられます。

ペットボトルの蓋を取り、充分水を溜められるくらいの位置でカット。

そして飲み口の部分を逆さまに差し込み、飲み口の穴の部分からシソを水に浸せば準備完了です。

Q.しそを苗から育てる場合、種からの育て方と違いはありますか?

A.基本的にはありません。

苗から育てる場合には気温が15℃以上となる時期がよいため、植え付け時期を少し早めにすることが望ましいです。

Q.大葉は小さいプランターでも育ちますか?

A.育ちます。

大葉を育てるには日当たりと湿り気が重要ですが、スペースはさほど必要とされません。

ペットボトルで栽培することもできるくらいです。

Q.大葉の栽培の終わりはいつですか?

A.大葉は一年草の植物なので、冬が近くなり枯れてしまえば栽培は終わりです。

実の殻ごと採り乾燥させて冷蔵庫で保存すれば、次の時期に再び種蒔きができます。

Q.大葉の種から収穫までの時期はいつですか?

A.種の発芽に適した温度は20~25℃、生育に適した温度は20℃前後です。

地域にもよりますが5月上旬~7月中旬が種の植え付け時期に適しています。

その場合、6月中旬~10月頃が収穫時期となります。