家で育てているほうれん草、なんだか小さくないですか?
ほうれん草を育てるときには、注意すべきポイントがあります。
そのポイントをチェックすることで今より大きく育てることができるようになります。
知らず知らずにやってしまう失敗パターンから抜け出す方法をご紹介します。
≪この記事の目次≫
ほうれん草が大きくならない理由
・ほうれん草が大きくならない6つの理由
- 適温で育てていない
- 土壌酸度が合っていない
- 肥料不足
- 株間が狭い
- 水不足
- 日光不足
こちらの動画では大きくならない理由を簡潔にをご案内していますので、参考にしてみてくださいね。
【ほうれん草が大きくならない理由①】適温で育てていない
ほうれん草の栽培には15~20℃が適しています。
それより高すぎても低すぎてもうまく育ちません。
【ほうれん草が大きくならない理由②】土壌酸度が合っていない
ほうれん草は土壌酸度pH6.5~7.0でよく育ちます。
日本の土壌は基本的に酸性のため、石灰を混ぜて中和する必要があります。
【ほうれん草が大きくならない理由③】肥料不足
肥料は種蒔きの1週間ほど前に土に混ぜます。
追肥は草丈が7cmを超えたあたり、本葉3~4枚の時が目安となります。
【ほうれん草が大きくならない理由④】株間が狭い
株間は7cm以上確保してください。
間引きが少なく株が密集していると、日光や栄養が行き渡らずに生長が悪くなります。
【ほうれん草が大きくならない理由⑤】水不足
土が乾いた頃にこまめに少量を水やりするのがポイントとなります。
やりすぎると病気の原因になり、やらなくても乾燥に弱いため育ちません。
【ほうれん草が大きくならない理由⑥】日光不足
生長の度合いは栽培期間中の日照時間の合算で決まります。
しっかりと日光が当たる場所で育てることが大切です。
ほうれん草の栽培で失敗する8つのケース・パターン
・ほうれん草の栽培で失敗する8つのケース・パターン
- 種蒔き時期が遅れる
- 連作障害
- 肥料が足りない
- 株が密集している
- 水やりが多すぎる、もしくは少なすぎる
- 日当たりが悪い
- 害虫に蝕まれる
- 病気になる
種蒔き時期が遅れる
春蒔きのタイミングが遅れると成長期の頃に気温が高くなりすぎ、秋蒔きのタイミングが遅れると成長期の頃に気温が低くなりすぎてしまいます。
何年間も同じ場所で栽培するとだんだん土壌の養分バランスが崩れてきます。
連作障害
連作障害を防ぐには1年以上空けて栽培する必要があります。
肥料が足りない
栄養が足りていない場合、窒素欠乏やリン欠乏が起こり枯れてしまいます。
葉が黄色くなってきたら要注意です。
株が密集している
春蒔きでは株間を7cm以上確保してください。
秋蒔きでは冬の低温期に葉が開帳するので株間を15cmほどにしてください。
水やりが多すぎる、もしくは少なすぎる
水やりをしすぎても、しなさすぎてもリスクがあります。
土が乾いた頃に少量をこまめにやるのが適切です。
日当たりが悪い
日当たりが悪い場所では日光エネルギーが得られません。
さらに湿度も高くなりがちで、病気にかかりやすくなってしまいます。
害虫に蝕まれる
ほうれん草を好む害虫には、ヨトウ類、アブラムシ類、ハムシ類などがいます。
秋蒔きは低温で育てるので春蒔きよりも害虫が少なく育てやすいとされています。
病気になる
ほうれん草の主な病気は多湿で起こるものが多いため、
間引いて風通しをよくすることで発病を防ぐ効果を期待できます。
これで大きくならないことはない!ほうれん草を育てる方法!
- 春蒔き3~5月頃、秋蒔きは9~11月頃行う
- 春蒔きには西洋種、秋蒔きには東洋種を選ぶ
- 種蒔きの2週間ほど前から土づくりをしておく
- 株を密集させず間引く
ほうれん草を大きく育てる方法4つのポイント!
ポイント①春蒔き3~5月頃、秋蒔きは9~11月頃行う
ほうれん草の栽培には15~20℃が適しています。
そのため地域にもよりますが、春蒔きは3~5月頃、秋蒔きは9~11月頃を目安に行います。
ポイント②春蒔きには西洋種、秋蒔きには東洋種を選ぶ
春蒔きには西洋種、秋蒔きには東洋種をおすすめします。
西洋種は晩抽のため長日条件でも抽苔しにくく(トウが立ちにくく)、東洋種は暑さに弱く寒さに強いからです。
ポイント③種蒔きの2週間ほど前から土づくりをしておく
種蒔きの2週間前に石灰で土壌酸度pH6.5~7.0になるように、1週間前に堆肥で栄養豊富な土壌になるように準備しておいてください。
石灰と肥料が化学結合しないように、タイミングを1週間ほどずらすのがポイントです。
ポイント④株を密集させず間引く
1回目の間引きは本葉1~2枚の時に行い、株間を3cmほどにします。
2回目の間引きは本葉3~4枚の時に行い、株間を7cm以上にします。(2回目の間引きが追肥のタイミングとなります。)
間引くことで一株一株が栄養を充分に得られます。
また、風通しが良くなるので病気にもかかりにくくなります。
ほうれん草が大きくならないに関連するQ&A
Q.ほうれん草の栽培で、石灰をあとからまいても大丈夫ですか?
A.効果は薄いですが、あとからでも持ち直す可能性はあります。
その場合は有機石灰をおすすめします。
苦土石灰や消石灰は肥料と化学反応を起こすため、土と混ぜるタイミングを肥料と1週間ほどずらす必要があるからです。
Q.ほうれん草が窒素過多になるとどうなるのですか?どうやって見分ければよいのですか?
A.病気や害虫の被害を受けやすくなり、味もえぐみが増します。
葉が黒ずんだ濃い緑になっていれば要注意です。
Q.ほうれん草を間引きしないで育てても大丈夫ですか?
A.できるだけ間引きしてください。
一株に日光や栄養が行き渡り健全に育ちます。
また、通気性がよくなるため病気も発生しにくくなります。
Q.ほうれん草の立ち枯れ病の原因は何ですか?
A.原因はピシウム菌やリゾクトニア菌という土壌の中にいる菌類です。
葉が黄色くなったり株が褐色になったりして萎れてきたら要注意です。
Q.ほうれん草の栽培で肥料が不足するとどうなるのですか?
A.栄養素の不足により葉が黄色くなってきます。
進行すると枯れてしまうので、サインを見逃さないようによく観察してください。
Q.ほうれん草を冬越しで栽培したいのですがどうすればよいですか?
A.冬を越す場合は不織布やビニールトンネルで防寒してください。
収穫2週間ほど前から寒さにさらすと糖度やビタミンが増します。
Q.ほうれん草の種の芽出しはどうやって行うのですか?
A.種を水に漬けて1日吸水させ、取り出したら湿らせたキッチンぺーパーで包みます。
その後は根が出るまで15~20℃で保存してください。