アルゴリズムとは、問題を解くための方法や手順の事を言います。

今回は、この「アルゴリズム(l’algorithme)」を店名にしている白金のフレンチでランチを頂きました。

「フレンチ方程式」がアルゴリズム(l’algorithme)のコンセプト。

料理・ワインなど、店内にある全てのもので方程式の解を表現しているのだそう。

場所は、北里大学白金キャンパスの近くにある商店街沿いマンション1階で、店内には8席のカウンター席のみ。

じっくり「アルゴリズム」を体感できますよ!!

それではご紹介します。

【コース料理編】フレンチレストラン「アルゴリズム(l’algorithme)」のランチコースの口コミ

当日のメニューは、このようにタブレットで見せてくれます。

タブレットの文字を読んだだけではどんな料理なのか全く分からないので、想像が掻き立てられます!

テーブルセッティングです。

テーブルセッティング

カトラリーは、スイス名門のカトラリーメーカーSola(ソーラ)のもの。

良く見るとおしぼり置きにl’algorithmeロゴが!!

テーブルセッティング2

細かいところまでオシャレです★

ドリンクメニューもタブレットで案内されます。

アルコール、ノンアルコールともに、フードペアリングの形態で提供されます。

今回はノンアルコールを。どんなドリンクが出てくるのか楽しみです♪

はじめに出てきたペアリングドリンクはボタニカルティー。

ボタニカルティー

色々なハーブが入っている淹れたての温かいハーブティーをひと口含んでみます。

レモングラスの香りがはっきり効いていて、続いてジンジャーがほのかに香りました。

このドリンクとペアリングする1品目の料理は「最初はパンケーキ。お手に取ってひと口で」です。

アルゴリズムのひと口料理

もちもちのフォカッチャのような食感のパンケーキに毛ガニがのせられたもの。

毛ガニ

口の中が、一瞬で毛ガニパラダイスです!!心を鷲掴みされてしまいました!

もう一つは、オレイエットの上にタチウオが乗せられたもの。

太刀魚

オレイエットはフランスイゼール地方の揚げ菓子のこと。

甘みのあるオレイエットと、歯ごたえのあるプリップリの太刀魚。

そして太刀魚の上の黄韮のような野菜のシャクシャク感が良いアクセント。

全てが合わさった食感がとても面白く、全く臭みがなので食べやすかったです。

1品目からボリューム感があって嬉しいですね~っ♡

お料理を頂いたあと、ボタニカルティを飲んで納得!!

魚介を食べたあとの口中をサッパリさせてくれました。

ここでカトラリーに大きなスプーンが加わりました。

「何に使うんだろう…」と思っていたら、スープが届きました。

しかし、メニューにはスープらしきものはありません…?!

実は、2番目のペアリングドリンクであるポロネギと甘えびのビシソワーズでした!

ビシソワーズ

なんということでしょう!

ペアリングドリンクにはスープも含まれていたのですね★驚き(@_@)

ビジソワーズは癖のないさらっとしたクリーム状でとても上品なお味。

中にはプリプリ甘エビが沢山入っていました♪

まさか、ノンアルコールのペアリングドリンクを頼んでスープが出てくるなんて!

嬉しすぎます( *´艸`)

このドリンクとペアリングする2品目の料理は、ホタテの前菜「ホタテ ハニーキャベツ 柑橘」です。

アルゴリズムの前菜1品目ホタテ

アップにしてみます。

ホタテの前菜アップ

色鮮やかな組み合わせですね!

大きな生ホタテは横にスライスされています。

生ホタテならではのプリっコリっとした歯ごたえがあり、繊細に塩を効かせているようで、ホタテが持つ甘さがしっかり凝縮されています。

ハニーキャベツのソテーには、薄切り柑橘の皮が合わせてあり、甘さの中にほろ苦く爽やかな酸味を感じました。

上に削りかけられている柑橘の皮の香りが絶妙に絡み合います。

ホタテが大好きなので、あと5皿はいける気がしました(^∀^*ゞ)

ここでバケットが運ばれてきました。

バケット

バターは付いておらず、麦感強めのバケットだけ。ガリっとした表面の中はオーバーナイトのようなもっちり感。

3品目のペアリングドリンクは、わさび菜とデコポンのエキスを浸み込ませた甘酒です。

甘酒

わさび菜のかすかにツンとしたハーブ感とデコポンの苦みと酸味が甘酒に溶け込んでいます。

苦味酸味も考えたペアリング、すごいですよね!

このドリンクとペアリングする3品目の料理は、「死後硬直 大地の薫り2019ver.」です。

アルゴリズムの前菜2品目穴子

明石で採れた伝助穴子をあぶりとフリット、2つのテクスチャの違いを楽しみながら頂きます。

穴子をアップにしてみましょう。

明石伝助アナゴのあぶりとフリット

黒トリュフとユリ根のソースが穴子を優しい甘みで包み込みます。

料理名の「死後硬直!!」これは、あぶり穴子の特徴を言っています。

アルゴリズムの前菜2品目穴子

穴子を特別な方法で絞め、死後硬直したタイミングを見極めて最適なあぶり方をすることで今まで味わったことのない「ムニュっプリっ」とした弾力のある食感にできるそうです。

このあぶり穴子はシンプルで力強い味がして、炭火のような香りを纏っており、魚のジュースがあふれ出ます。

薄く衣をつけたフリットの穴子は、サクサクでジューシーな衣の中に、ふわふわの身が包まれています。

上等の天ぷらを食べているような気分(⋈◍>◡<◍)。✧♡

ペアリングの甘酒がフリットの油を包み込んでくれました!

4品目のペアリングドリンクは、白子とマグロ節のさっぱり魚介系クリーミースープです。

白子とまぐろぶしのスープ

スープの上には、福来(ふくれ)みかんの皮がすりおろされていいアクセントになっています。

このスープとペアリングする4品目の料理は「放たれる旨味 ヴァンジョーヌ 熟成」メインの魚料理です。

アルゴリズムの魚料理

メインの魚料理は、神経締めをして1週間寝かせた長崎産8㎏貴重な「カスリハタ」。

魚の身が大きいのが嬉しいです!

「カスリハタ」は、レア感を残しつつシンプルに仕上げてあり、特に口に入れた時に自然に溶け出るゼラチン質を持つぷりぷりの身は印象に残る食感でした。

カリスハタの出汁とバターで作った透明感のあるソースを絡めて食べると、あっさりながらもコクを感じる味に変化します。

お皿の上に飛び出た形で置かれているのは、「カスリハタ」の腹の部分。

カリスハタの身

大きな腹骨に沿って肉がついていて、その骨の周りの身も、また美味しかったです♡

添えられたイタリア野菜はジャキジャキ感と苦味があり塩気強めなので、魚と一緒に食べると丁度良い味でした。

緑鮮やかな春菊ピューレのなめらかさ、ザクザクに揚げてあるスナック感覚の鱗(うろこ)もアクセントになっていて1皿でいろいろ楽しめました!

モンゴル産の松の実の、コリコリ感とナッツ系の油の香りが豊かであっさりした魚の味を引き立ててくれます。

やはり、白子とマグロ節のスープとの相性抜群でした!

最後5品目のフードペアリングドリンクは「カブラテ」というそうです。

カブラテ

カブと鉄観音をカフェラテ風に仕立てているので「カブラテ」。

ほんのりしたカブの甘みと鉄観音の香りが優しく香る、サラリとしたポタージュです。

このスープとペアリングする5品目の料理は「不変のアルゴリズム」メインの肉料理です。

アルゴリズムの肉料理 

イベリコ豚のソテーと山形産赤毛牛テールの煮込みに、縮みほうれん草と菜の花と人参ピューレが添えられていました。(本来は鳩がメインですが、今回はなじみのあるお肉に変えて頂きました)

アップにしてみました。

アルゴリズムの肉料理アップ

イベリコ豚は、絶妙な火入れと丁度良い塩気でシンプルに仕上げてあります。

イベリコ豚

とても柔らかくジューシーで、シルキーな脂と肉自体の旨味がじゅわっと広がります!

ほうれん草は甘く、菜の花はほんのり苦みがあり、歯ざわりがいいアクセントです。

人参のピューレが甘みの中に力強さを持っていて、肉を包み込んでくれます。

牛テールは心地よい繊維質が適度に残っており、ゼラチン質のとろみを感じました。

牛テール

しっかり煮込まれているので、赤ワインは酸味より深みの方が勝っているように感じました。

最後に食べた牛テールの濃厚さを、カブラテが穏やかに和らげてくれました!

ここで口直しのコンソメが登場!!

コンソメ

塩気はおさえめで優しい美味しさ。強さもあるなと思いました。

パセリとホタテの出汁で作ったコンソメで、温かいうちに頂くことで、それまでの料理の余韻を残しつつ、口の中をさっぱりさせてくれました。

料理は以上です。

お次はデザートのご紹介です★

【デセール編】フレンチレストラン「アルゴリズム(l’algorithme)」のランチコースの口コミ

まずは苺のスイーツです。

いちごのデザート

ほうじ茶シフォンの上に生クリームと形の良いフレッシュな苺、トップにはアーモンドたっぷりのチュイールが乗っていて食感の違いを味わうのだそう。

いちごのデザート近影
シフォンのふんわり、チュイールのさっくり、苺のジューシーを1度に味わえました。

特に、チュイールは豊かなナッツ感があり美味しかったです。

甘さ控えめなのでもっと食べられそうです★

食後のドリンクはコーヒーを頼みました。

コーヒー

適度な酸味とコクがあるコーヒーで、ブラックのまま頂きました。

コーヒーの他には、エスプレッソや紅茶、ハーブティーも選ぶことができます。

最後のひと口デザートは「シュークリーム」です。

シュークリーム

軽くてザクザクのクッキーシューの中に、トンカ豆の香りの濃厚カスタードクリームがたっぷり入っていました。

料理、デザート共に量が丁度良く、満足感いっぱいの「アルゴリズム(l’algorithme) 」でしたーっ!!

フレンチレストラン「アルゴリズム(l’algorithme)」のランチコースの口コミ・評判まとめ

独創的なメニューからは、シェフの技術力、今までの経験値の深さ、感性の豊かさがしっかり伝わってきました。

店内は少人数で食事をじっくり楽しむのにぴったりの少々こじんまりした空間です。

美味しい料理や、素材の組合せによる食の広がりを体験したい方にはぴったりのお店だと思いました!

フレンチレストラン「アルゴリズム(l’algorithme)」の外観・接客・内観

北里大学白金キャンパスの近くにある商店街沿いマンション。

奥まった場所に「アルゴリズム(l’algorithme)」の入口扉があります。

入口横の壁にはオシャレな「アルゴリズム(l’algorithme)」の看板。

反対の角度から見た入口。

店内はシンプルですが、とても洗練された空間です。

カウンター上にあるタブレットで、店のコンセプトや本日のメニューを見ることができます。

フレンチレストラン「アルゴリズム(l’algorithme)」の予約方法・アクセス・行き方

食べログの評判 4.11(2019年1月現在)
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13213150/
店名 アルゴリズム(l’algorithme)
URL http://lalgorithme.com/
ドレスコード・服装 特にありませんが、男性の半ズボン、サンダル等はご遠慮下さい。
営業時間 【ランチ】12:00〜13:00(L.O)
【ディナー】18:00〜20:00(L.O)
定休日 日曜日
電話 03-6277-2199
住所 東京都港区白金6-5-3 さくら白金102

行き方 白金高輪駅・白金台駅より 徒歩12分
恵比寿・広尾より タクシー5分
白金台駅から733m

①白金台駅2番出口を出て、道沿に八芳園方向へ向かいます。
②左手にある薬局の交差点を左に曲がります。
③住宅街のカーブミラーがある角を右に曲がります。
④都道305号線へ出たら左に曲がります。
⑤直進すると左手にあります。