家を建てるなら「天窓」が欲しい!
「天窓」があると明るくなるしオシャレだし自慢できる!
という憧れを持っている人はたくさんいます。
その一方、天窓をつけたことで後悔している人たちもいます。
ここでは、天窓の良い面・困った面を具体的にご紹介していきます。
≪この記事の目次≫
天窓のデメリット
憧れの天窓ですが、なぜこのような声があるのか?それは、下記のようなデメリットがあるからです。
- 窓掃除やメンテナンス
- 雨漏り
- 暖冷房の効率低下
- 雨音が響く
- 日焼けする
- ソーラーパネルが乗らない
窓掃除やメテナンス
壁窓だと掃除は簡単ですが、天井にある窓は拭き掃除だけでも大変です。
天窓の内側は肢の長いモップで綺麗にできますね。
でも外側は屋根の上になるので、無難に業者に施工してもらいましょう。
また、天窓は雨漏りや劣化を防ぐために定期的なメンテナンスが必要です。
その場合にかかる費用は約2万〜4万円です。
10年ごとの簡易点検と、20年を経過した際には天窓ごとの交換を行いましょう。
雨漏りや劣化が起こるのを防ぐことができます。
雨漏り
屋根に穴を開けている状態なので、雨漏りの可能性はあります。
ですが20年前の天窓と比べると、最新の天窓は雨漏りがしにくいように年々改善してきているようです。
しかし可能性はゼロではありません。
ゴムパッキンの劣化や施工不良、窓自体が変形しているなど様々な原因があるので、雨漏りが発生した場合は信頼できる業者のメンテナンスを受けましょう。
冷暖房の効率低下
開閉性の天窓は風通しが良く天井に溜まった熱気を逃してくれるメリットがある一方、どうしても隙間があるので冷暖房の効率を下げてしまいます。
よって、必要以上に光熱費が上がってしまう可能性も考えられます。
対策としては、開閉性のある窓にしないことや三層ガラスの寒冷地タイプを選ぶことが挙げられます。
雨音が響く
屋根がない状態で、雨が上から窓に直接叩きつける状態になるので家全体に雨音が響きやすくなります。
また、雹など硬いものが当たると、窓ガラスに傷が入ったりヒビ割れすることがあるので寒冷地にある家は特に注意が必要です。
日焼けする
夏場は窓越しに直射日光が降り注ぐので、暑すぎると感じることがあります。
太陽の位置によっては眩しすぎると感じたり、それによって日焼けを気にする必要がでてきます。
対策としては、UVガラスを選ぶことや、内側にカーテン、ブラインドを取り付けることが挙げられます。
ソーラーパネルが乗らない
ソーラーパネルは南側の屋根に乗せることがほとんどですが、時に一面にパネルを乗せる家もあります。
その場合は天窓がある箇所にソーラーパネルを乗せることが出来ませんので、天窓とソーラーパネルを両方取り入れたい場合は設置面積を考えて決定しましょう。
天窓のガラスが割れた場合はこう対処しよう!
- 熱割れ
- サビ割れ
- シートを貼っている
天窓のガラスは特に熱に晒されやすいので、通常の窓のガラスより熱割れしやすくなります。
急な温度変化、網入りガラスや複層ガラスは避けたほうが良いでしょう。
天窓には外と内の温度変化が起きにくい耐熱強化ガラスを使うのがおすすめです。
また、シートを貼ってしまうとそれだけで熱が篭りやすくなってしまいます。
カーテンやブラインドを付けるか、どうしても貼りたい場合はミラー系のシートを選びましょう。
ガラスが割れた時の保険について、詳しくは「窓などのガラスが割れた時に使える3種類の保険と適用条件」をご覧ください。
天窓は確実に後悔するの?雨漏りなどのデメリットばかり?
雨漏りするし、夏は暑いし・・・とデメリットばかりが目立ってしまう天窓。
けど、「雨漏りなんてそんなにするもの?」「今も夏は暑くて冬は寒いの?」と思う方もいますよね。そんな疑問にお答えします!
天窓が一般家庭に普及し出したのは約30年前。
現在の最新の天窓(ベルベック社製)でも定期的なメンテナンスが10年ごとに推進されています。
30年前は今より補償が充実しておらず、雨漏りをしたとしても自分でコーキング剤で補修する人も多くいました。
天窓の耐久年数は約25年〜30年と言われており、約30年前に設置された天窓はもうすでに天窓全体の交換が必要です。
このことから、天窓をいつ設置したか?によっても、雨漏りの仕方は変わってくるのです。
次に、最新の天窓に使用されるガラスは、昔のものと比べて耐熱性や断熱性が格段に上がっています。
暑さ寒さ問題は、最新の天窓であればそこまで左右されることはないでしょう。
また、カーテンやブラインドを付けることで、日差しや外気から受ける温度変化を軽減できます。
また、ベルベックス社の最新天窓では、施工の際に専用の防水シートを加工した場合、下記の補償が受けられます。
- ガラスシール、結露…20年保証
- 雨漏り…10年保証
- ブラインド、電装部品…3年保証
約20年前〜30年前の天窓は定期的なメンテナンスがされていないのが現状でした。
そのことから、いざ交換しようとした時には屋根裏にも雨漏りが入ってしまっていて、屋根全体を取り替えなければいけない状態にまでなっていることも少なくないのです。
今は30年前と比べ当然ガラス本体やパッキンの品質も良くなっています。信頼できる業者によってしっかりとメンテナンスをされていれば、大きな問題はないでしょう。
「天窓は後悔してる。いらない、塞ぎたい…」塞ぐ費用を解説
それでも、「天窓を付けて後悔・・・今すぐにでも塞ぎたい」という場合は、下記のようになります。
費用項目 | 費用 |
---|---|
材料代(野材、ベニア、石膏ボード) | 約5,000円 |
大工工事(天窓撤去、下地組み) | 約5万円 |
屋根工事(防水ルーフィング、屋根張り) | 約5万円 |
内装工事(天井クロス張り替え) | 約25,000円 |
諸経費(交通費、足場組み、廃材処分) | 約15,000円〜 |
屋根勾配が強ければ専用の足場が必要になってくるので、金額が大幅に跳ね上がります。
業者によって提案内容が違ってくるため複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
天窓のガラス部分に屋根材の色に合わせた銅板のカバーを被せるだけの工事
天窓にガルバリウム銅板に型取りをした板を被せ、雨漏り防止にシーリング加工を施す作業
=約5万円〜6万円程度
天窓そのものを撤去して屋根を造作する
まずは足場の設置、次に天窓を取り除く作業をします。取り除いた縁の部分に補修をし、屋根を造作する作業
=約15万〜40万程度
ガラス部分に被せるだけと、屋根そのものを塞ぐ作業とでは大きく費用が変わってきます。天窓を塞ぎたい理由と照らし合わせながら、十分に検討してください。
天窓のメリット
天窓を付けることによって、メリットも沢山あります。
- 日光に当たって健康的に生活できる
- 体内時計が整い、うつ病にも効果的
- 換気がしやすい
- 熱が篭りにくい
- プライバシーを守りながら窓を開けられる
- 家のデザイン性が上がる
- 日差しが入ることで温まり、光熱費を削減できる
やはり、天窓を付けることの最大のメリットは、明るく開放的な家になることでしょうか。
体内時計が整うことで、気持ちが前向きに、健康的に過ごせる家は素敵です。
天窓のメリットとデメリットを考えて、「それでも付ける」と決めた場合の費用はこちらになります。
費用項目 | 費用 |
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天窓本体 | 約10万〜20万円 |
施工費 | 約30万〜 |
天窓の種類 | 費用 |
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手動式 | 約10万円前後 |
電動式 | 約20万円前後 |
本体価格+リフォーム費用の相場は約40万〜50万以上となります。