バリア機能を回復するためには正しいスキンケアの知識が必要です。
とはいっても、最適なスキンケアは人それぞれ異なるためどうしたらいいのかよくわからないですよね。
まずは、スキンケアのポイントを列挙するので確認してみてください。
・自分の肌質を知る
・配合成分をしっかり確認する
・実際の使用感で判断する
それぞれご案内していきますね。
≪この記事の目次≫
自分の肌質を知る
まずは、自分の肌質を知ることが大切です。
敏感肌の方、乾燥肌の方、脂性肌の方それぞれで有効なスキンケアの方法は異なるからです。
肌質の診断は美容皮膚科や化粧品メーカーの店舗、もしくは簡易的なものでよければアプリやWEBサイトでも受けることができます。
スキンケアを始める前に自分の肌の状態を見極めることが重要です。
配合成分をしっかり確認する
スキンケアアイテムには無添加化粧品や自然派化粧品と呼ばれている商品があります。
一見肌によさそうな印象ですが、この表現をすることができる明確な基準を決めている法律は日本にはありません。
どういうことかといえば、植物由来の成分を使用しているので自然派化粧品だと主張することが自由にできるということなんです。
無添加だから安全、自然派化粧品だから肌にやさしいと判断するのは間違いだとわかりますね。
スキンケアアイテムを使用する前に配合されている成分をしっかり確認してください。
疑問に思う成分が含まれているのであれば調べて納得してから使用することが重要です。
実際の使用感で判断する
どんなに評判のよい商品でも自分に合うとは限りませんよね。
まずは、自分がどんな肌になりたいかイメージをしてみてください。
そのうえで実際に使用してイメージ通りであるかを確認すると失敗が起こりにくくなります。
また、肌の状態は年齢や季節によって変化してくことを頭の片隅に覚えておいてくださいね。
以前まで最適だったものが今最適であるとは限りません。
使用して効果が感じられなくなった場合は、新しいスキンケア方法を試してみるといいですよ。
以上のスキンケアのポイントを踏まえたうえで、スキンケアアイテムごとの選び方のポイントについてご案内します。
刺激が少なく保湿力の高い石鹸を選ぶポイント
肌に負担の少ない肌質にあったものを選ぶことが大切です。
刺激が少なく保湿力の高い石鹸を選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
・肌へ優しい成分が配合されているものを選ぶ
・肌質にあったつっぱらないものを選ぶ
配合されている成分を確認し、オリーブオイルのような肌へ優しい成分が使用されているかをチェックしてください。
他にコラーゲンやヒアルロン酸といった保湿成分が配合されているものがおすすめです。
洗顔後に肌がつっぱるようであれば肌質にあっていないと判断して別の石鹸を試してみてくださいね。
刺激が少なく保湿力のあるクレンジングを選ぶポイント
クレンジングは肌質に合わせて選ぶのが大事です。
刺激の少ない保湿力のあるクレンジングを選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
・合成界面活性剤の合成量が少ないものを選ぶ
・肌質にあったものを選ぶ
クレンジングには水となじませ洗浄力を高める目的に合成海面活性剤が配合されています。
この合成海面活性剤は肌を痛めやすく、バリア機能を低下させる要因となります。
クレンジングの種類によって配合量が異なり、一般的にオイル、クリーム、ジェル、ミルク、ローションの順に洗浄力が高く刺激が大きくなることを覚えておいてください。
また、クレンジングは洗浄力の高さで選ぶのではなく、肌質に合わせたものを選ぶといいですね。
乾燥肌の人は洗浄力の小さいミルクやローションタイプのものを選んで使用するのをおすすめします。
刺激の少ない保湿力の高い化粧水を選ぶポイント
化粧水は保湿成分がたっぷり含まれているものがおすすめ。
刺激の少ない保湿力の高い化粧水を選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
・保湿効果の高い成分が配合されているものを選ぶ
・防腐剤無添加のものを選ぶ
化粧水の目的は洗顔して失った水分を補充することなので保湿効果の高い成分が配合されているものを選ぶといいです。
グリセリンやダイズ種子エキスは保湿効果のある成分で肌を柔らかくしっとり仕上げる効果があります。
このような有効成分が含まれているかはチェックしてみてくださいね。
それともう一つ防腐剤が配合されているかを確認してください。
防腐剤は品質を安定させる目的で配合されていますが、肌への負担がかかります。
無添加のものは敏感肌の方でも安心して使用できます。
刺激の少ない保湿力の高い美容クリームを選ぶポイント
水分や美容成分を肌から逃さないために保湿力の高いクリームがおすすめ。
刺激の少ない保湿力の高い美容クリームを選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
・天然由来成分が配合されているものを選ぶ
・軽い感触のものよりコクのあるものを選ぶ
・美白やアンチエイジング効果のあるものを選ぶ
天然由来成分が配合されているものは肌に優しく保湿効果が高くおすすめです。
クリームは油分で美容成分が逃げないようにフタをすることが目的なので、塗り心地のあるコクのあるタイプを選ぶといいですね。
保湿だけでなく美白やアンチエイジング効果のあるものがあるので、配合成分を確認して目的にあっているか確認してみてください
刺激の少ないノンケミカルの日焼け止めを選ぶポイント
紫外線から肌を守るために日焼け止めの利用はかかせません。
予防効果が高く肌に優しい日焼け止めを選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
・紫外線吸収剤が配合されていないものを選ぶ
・天然由来成分が配合されているものを選ぶ
・SPFが20以下、PA++以下のものを選ぶ
一般的にノンケミカルの日焼け止めは紫外線吸収剤が配合されていないものを指します。
紫外線吸収剤は肌への刺激があるため、配合されていないものが安心です。
また、天然由来成分が配合されているものは肌に優しく敏感肌の方でも安心して使用できるのでおすすめです。
最後に日焼け止め剤に表示されているSPFとPAを確認してください。
SPFは紫外線B波の防御効果、PAは紫外線A波の防御効果を示すものです。
日常生活の紫外線を防ぐのであれば、SPFが20、PAが++と表記されているものを選べば十分です。
SPFが大きいものは効果が大きくなる反面、お肌への負担が大きくなるので気をつけてくださいね。
スキンケア用品を選ぶポイントがわかったところで、スキンケアを使用する正しい手順についてご案内をしていきます。
バリア機能を回復するためのスキンケアの正しい手順を解説
バリア機能を回復するためには、ターンオーバーが順調で皮脂の構造がしっかりしている状態を作る必要があります。
この状態を作るために必要なスキンケアは「洗う」、「保湿する」、「保護する」の手順をきちんと守ること。
それぞれの手順ごとに詳しくご案内をしていきますね。
手順①:クレンジングでメイクを落とす
メイクをしている場合はクレンジングでメイクを落とします。
クレンジングは刺激が大きいので30秒程度で肌に伸ばしてすぐにぬるま湯で洗い流すのがポイントです。
メイクを落とそうと強くこするとシミの原因となるので、こすらずに優しく落とすことを心がけてくださいね。
手順②:洗顔石鹸で汚れを取る
洗顔の目的は化粧水や美容液を受け入れやすい状態を作ることです。
気をつけてほしいのは、熱いお湯を使わないこととゴシゴシ洗わないこと。
古い角質は自然と落ちるものなので強くこする必要はないんですよ。
まずは、30度くらいのぬるま湯で顔を洗い流します。
次に、洗顔料を手に乗せ片手で水を足しながら空気を含ませるようによく泡立ててください。
泡立てた洗顔料で顔を洗い終えたら、すぐにぬるま湯で洗い流し肌についている時間はなるべく短くしてくださいね。
たっぷりの泡で優しくすばやくこすらずに洗うのがポイントです。
手順③:化粧水で保湿する
洗顔で失ったお肌の水分を化粧水で補います。
洗顔後はできるだけすばやく化粧水をつけるのがポイント。
お肌への刺激を少なくするため、手のひらにたっぷり化粧水をとって肌を押さえるようになじませてください。
叩くようにこすりつけるとシミの原因となるので気をつけてくださいね。
手順④:美容クリームで保護する
クリームを塗ることで美容成分を肌に閉じ込め、乾燥やほこりから肌を保護します。
クリームを使用する際は指で直接取ると雑菌が入るのでスパチュラを使用してください。
すくったクリームは手のひらに両手でこすりながら広げて顔の中心から外側へ押すようにしてなじませます。
乾燥しやすい部分には重ねがけをすると効果的ですよ。
手順⑤:ノンケミカルの日焼け止めを使う
日焼け止め化粧品で紫外線をカットして肌を保護します。
日焼け止めは厚めに塗るのがポイントです。
特に紫外線の当たりやすい額や頬には厚めに塗るといいですね。
日差しが気になる場合は2~3時間ごとに塗りなおすようにしてください。
まとめ:バリア機能は大事!回復するまで刺激がないスキンケアや生活をしよう!
バリア機能の低下は様々な症状を引き起こします。
大切なことは生活態度を見直すことと正しいスキンケアを心がけることです。
乾燥肌や敏感肌に悩んでいる方は、肌への刺激をなくしバリア機能の回復を目指してみてください。
健康的で美くしい肌が手に入りますよ。